手帳型ファクトブック
handy factbook

企業情報と市場動向を手帳サイズに網羅

 ファクトブックは、会社概要や関連市場動向などの事実関係(ファクト)を客観的に掲載した冊子のことで、従業員をはじめ、マスコミ、アナリスト、取引先などに広く利用されています。
 タカオ・アソシエイツはこのファクトブックで、携帯に便利な手帳型を開発し、広報ツールとして、また社員共有の“データベース”として活用されています。

携帯に便利なコンパクトサイズ

 手帳型ファクトブックの特徴は、何と言っても携帯・保存に便利なコンパクトサイズであるということです。この小さな手帳に、会社概要、経営資産、事業計画、沿革、関連市場動向、用語解説などの広範なデータを収録しています。

企業情報の共有化

 財務指標や販売実績、ヒット商品情報など、企業活動に関するさまざまな情報を網羅しており、企業情報の共有化を図ることができます。また、年間で発行することにより年史や周年誌としての役割を果たすほか、会議や出張先などでデータベースとして活用することもできます。

マスコミからも高い評価

 関連業界の市場データや、専門用語、業界に特化した年表などを掲載することで、ファクトブックとしての利用価値を高めており、業界をウォッチングしている新聞記者や証券アナリストからも好評をいただいています。

「PRアワ-ドグランプリ 優秀賞」を受賞
「日本編集制作大賞 企業出版部門賞」を受賞

「PRアワ-ドグランプリ 優秀賞」

 当社が1994年より毎年制作している手帳型ファクトブック「BANDAI NAMCO FACTBOOK」が、2007年1月に社団法人日本パブリックリレーションズ協会主催の第9回日本PR大賞「PRアワ-ドグランプリ」で優秀賞を受賞しました。
 外部審査委員を務めた淑徳大学国際コミュニケーション学部の清水正道教授は、「手帳型ファクトブックは、社員との情報の共有化やインボルブメントの役割に対する期待が込められています。現在、より良い企業倫理や企業文化の形成に向けて社内広報を見直す動きがアメリカでも出始めており、この動きが日本でもじわじわと底流に流れてきたなと感じた次第です」と講評しました。

「日本編集制作大賞 企業出版部門賞」

 手帳型ファクトブック「BANDAI NAMCO FACTBOOK」は、2007年7月、一般社団法人日本編集制作協会主催の第2回「日本編集制作大賞」でも企業出版部門賞を受賞しています。
 この賞は、東京国際ブックフェアに出展している編集制作協会のブースにエントリー作品を展示し、来場者に一般書部門、 教材部門、企業出版部門ごとにクオリティ、スキル、ルーチン(継続性)などの面で優れた作品を選んでもらうもので、毎年500名近い出版関係者や専門家などの投票によって選ばれています。



事例紹介 「BANDAI NAMCO FACTBOOK」

見本もないゼロからの出発

 通常、ファクトブックは、数字データなどを記載するためにA4判サイズにスミ1色で印刷したものが多く、グラフィックな誌面となっている会社案内などに比べて、全体的に地味な印象を与えます。
 そんな堅苦しいファクトブックに一石を投じたのが、バンダイナムコグループが発行する「BANDAI NAMCO FACT BOOK」でした。何しろ大きさは、天地170ミリ×左右90ミリと、携帯・保管に便利な手帳サイズ。その中にグループの会社情報や関連市場の動向などが120ページにわたって掲載されています。写真もふんだんに使われ、表紙のパステルカラー調のカバーも女性社員に喜ばれています。
 この手帳型ファクトブックが初めて登場したのは1994年のことでした。当時のバンダイ広報課が、「アナリストやマスコミ関係者だけではなく、社員にも使ってもらえる会社情報の小冊子を作ろう」と提案したのが始まりでした。仕様はすぐに手帳サイズと決まりましたが、ここに何を入れるか、タイトルはどうするか、文字の大きさはどの程度にするかなど、編集上の課題が残されました。このときに企画制作を委託されたのが、タカオ・アソシエイツだったのです。

 

それまでに手帳型ファクトブックを制作した企業はなく、まったく新しい発想で、ゼロからスタートしなければなりませんでした。しかも印刷できるスペースはA4判サイズの4分の1程度しかなく、1ページに納まる情報量は自ずと限界があります。さらに配慮しなければならなかったのは、バンダイというエンターテインメント企業が発行する冊子であるということでした。いくらアナリストやマスコミを対象としたファクトブックではあっても、「夢」を創る会社であることが伝わってこないと意味がありません。
 こうして、仕様体裁、基本的なデザインフォーマット、台割などを決めていきましたが、表題だけはなかなか結論が出ませんでした。そんな中で発案されたのが、「バイブル」という言葉でした。バイブルには、その分野で最も権威ある書物という意味があります。「このファクトブックも、バンダイを知る上で最良の書物にしよう」という広報担当者の思いが、表題を決めることになりました。こうして1994年6月に、バンダイにとって初めてのファクトブック「BANDAI BASIC BIBLE」が発行されたのです。このタイトルは、バンダイとナムコが経営統合する2005年まで続き、社内外から親しまれました。

マスコミの7割が良いと評価

「BANDAI NAMCO FACTBOOK」は4章で構成されており、第1章の「バンダイナムコグループの概況」では、企業理念、組織体制、業績、CSRへの取り組み、主な事業内容、グループ会社の概要、「おもしろ数字ア・ラ・カルト」と名付けた商品開発などを収録しています。第2章はバンダイナムコグループの沿革が30ページ近くにわたって紹介されています。第3章の「関連市場データ」では、トイホビー、ゲームコンテンツ、映像音楽コンテンツ、アミューズメント施設に関係する市場動向がグラフや表などを用いて掲載されています。そして第4章の「資料編」では、バンダイナムコグループの特色である「キャラクターマーチャンダイジング」を解説しているほか、キャラクタービジネス用語集、各国の主な祝祭日、年齢早見表などが掲載し、巻末には「ヒット商品年表」を添付しています。
 発行部数は約1万部で、マスコミやアナリストのほか、グループの全社員に配布しています。評判は上々で、マスコミ関係者に対する調査でも回答者の7割が「良い」と答えています。実際、エンターテインメント業界を担当する記者にとっては、バンダイナムコグループの情報だけではなく、業界他社や関連業界の情報も把握できる便利な情報ツールとなっており、全国紙の記者からも「このファクトブックはよくまとまっており、資料として使える」という評価も寄せられています。
 一方、社員にとっては、コンパクトで軽量なため会議や出張先などに手軽に持参でき、企業情報のデータベースとして機能しています。さらに、グループ情報や関連業界の動向を把握・共有化することができ、社員にとって手帳型ファクトブックの持つ意味は決して小さくありません。


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